医療機器は、多種多様で臨床現場での継続的な改良・改善によっても大きく進化します。このため、医療機器の特性に応じて、京都大学の持つシーズ、附属病院の持つニーズとインフラ、産業界が持つシーズとものつくり技術を適切に連動させることが、迅速な医療機器の開発では重要となります。
当センターでは、医師主導治験を始めとする臨床研究の豊富な実績、強力な臨床研究支援体制、さらには、産学連携の加速化に向けて整備された知財制度をもとに、これまで日本における医療機器開発の弱点とされてきた臨床研究を迅速かつ適切に推進し、医療機器の実用化を推進します。また、先端医療機器研究開発助成事業により、学内者を対象に研究シーズの発掘・人材育成を支援しています。

当センターは、医療ニーズの高い革新的な医療機器を継続して創出する、日本で初めての本格的な産官学連携拠点として設置されました。高度先進医療を先導している京都大学医学部附属病院 先端医療研究開発機構の施設として、医療機器の臨床研究から薬機法申請までをサポートします。京都大学大学院医学研究科「医学領域」産学連携推進機構などの産学連携組織とも効率的・効果的に連携しつつ、産業界、地方自治体と共同で、革新的な医療機器の創出による医療イノベーションの実現を加速します。

当センターでは、京都大学に所属する常勤教職員、時間雇用教職員及び京都大学大学院博士後期課程に在籍する学生を対象として、先進的な医療機器、革新的な医療技術の創出に向けた研究開発並びに人材育成に係る助成事業を、センター独自予算を用いて実施しています。
先端医療機器研究開発助成事業についてはこちら京都大学医学部附属病院 先端医療機器開発・臨床研究センターでは、2013年10月に、探索医療センター(現在は先端医療研究開発機構に改組)と連携して、医療機器を用いた研究計画書の作成を効率的に行うためのテンプレート(主に、 低リスクの医療機器を用いた探索的臨床研究を単施設で実施するもの)を作成して公開しました。また、京都大学医学部附属病院 臨床研究中核病院整備事業の一環で設置された「医療機器を用いた臨床研究の活性化に関する検討委員会」においては、これを発展させた研究計画書のテンプレートを作成し公開しています。詳しい内容は「医療機器を用いた臨床研究の活性化に関する検討委員会」のWEBサイトをご覧ください。
「医療機器を用いた臨床研究の活性化に関する検討委員会」サイトはこちら