センター概要

ご挨拶

京都大学医学部附属病院
先端医療研究開発機構
先端医療機器開発・臨床研究センター

センター長 波多野 悦朗

 超高齢社会を迎えた我が国では、健康長寿社会の形成に向けた医療イノベーションの推進が強く求められています。この医療イノベーションを持続的に実現するためには、医薬品や医療機器、再生医療を始めとする最先端の医療技術を創出し、その社会還元を促進するための拠点整備が重要となります。

 こうした背景のもと、当センターは、経済産業省の「先端イノベーション拠点整備事業」の支援を受け、革新的な医療機器の創出拠点を形成するため、2011年4月に京都大学医学部附属病院の敷地内に設置されました。地上5階・地下1階、延床面積約4,635㎡の建屋には、アカデミアと企業とが連携して活動する研究プロジェクトのためのレンタルラボが整備されています。このアカデミアと企業の研究者が密接に情報交換できるオープンイノベーションの環境を基盤に、革新的な医療機器や医療技術を迅速に実用化するための取り組みを進めています。さらに、2020年4月には、組織改編により先端医療研究開発機構(iACT)が設置され、医療機器開発で課題となっている臨床研究を効果的に取り組むための臨床研究支援体制が強化されました。

 当センターでは、設立から現在にかけて革新的可視化技術を用いた診断機器を始めとする多くの医療機器が創出されています。また、企業向け医療データ活用のための人材育成やセンター独自の研究開発助成事業などを実施しています。センターの基本方針である、「医療機器の臨床研究から薬機法申請までを迅速に行う産官学連携拠点として、早期診断から治療まで、革新的な医療機器の速やかな実用化を実現する」をもとに、京都大学や附属病院が持つ強みを生かし、医療情報の利活用のさらなる推進や再生医療など、従来の医療機器に留まらない最先端の医療技術の実用化を推進します。今後、当センターで開発された医療機器・医療技術や医療人材が、必ずや安全で質の高い医療の提供に貢献するものと期待しています。

 当センターは、経済産業省の補助金とともに、キヤノン株式会社の寄付金で建設されたものであります。また、京都市や多くの企業の方々のご支援、ご協力を得て運営を行っています。こうした多くの皆様に対して、改めて深く感謝いたしますとともに、今後とも変らぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます

2023年4月1日

京都大学医学部附属病院
先端医療研究開発機構
先端医療機器開発・臨床研究センター
センター長  波多野 悦朗

病院基本理念

1. 患者中心の開かれた病院として、安全で質の高い医療を提供する。
2. 新しい医療の開発と実践を通して、社会に貢献する。
3. 専門家としての責任と使命を自覚し、人間性豊かな医療人を育成する。

センターの基本方針

 医療機器の臨床研究から薬機法申請までを迅速に行う産官学連携拠点として、
早期診断から治療まで、革新的な医療機器の速やかな実用化を実現する。

センターの使命(ミッション)

1
先端的医療機器の開発
 日本の医療機器開発のボトルネックとされる臨床研究を迅速にかつ適切に行う本格的な産官学連携拠点として、先端的医療機器の開発並びに医療機器産業の振興と国際競争力の強化に貢献します。
2
がん対策等への貢献
 二人に一人が罹り、三人に一人が死亡する国民病とも言えるがんや臨床ニーズの高い生活習慣病などの疾患を早期に診断し、体に優しい治療を行う先端的医療機器・医療技術の創出を産学連携により加速し、社会に貢献します。
3
人材育成の推進
 医師・技師等の医療従事者と産業界との連携によるオープンイノベーションの環境の下で、医療機器の開発・改良を担う人材の育成に貢献します。
4
地域社会への貢献
 地域企業と京都大学との産官学連携活動を通じて、京都市が展開する「京都市ライフイノベーション推進戦略」の達成及び地域における高度な人材の育成に貢献します。
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