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センターの取り組み

当センターについて

当センターは、医療ニーズに即した革新的な医療機器を継続的に創出するため、医療機器開発に特化した本格的な産官学連携拠点として、経済産業省の支援を受けて2011年4月に設置されました。高度医療をリードする京都大学医学部附属病院(京大病院)、および臨床研究から薬機法申請までを強力にバックアップする先端医療研究開発機構の組織として、医療機器の実用化を積極的に推進しています。

京大病院の敷地内という優れたセンターの立地を生かしつつ、京都大学と京大病院の基礎研究や臨床研究の実績・成果を最大限に引き出し、産業界との連携を通じて医療機器の研究開発を推進します。これを実現するために、大学と企業の研究者が密接にコミュニケーションを取ることが可能なオープンイノベーションや、臨床研究に最適な研究開発環境を提供しています。

さらに、医療機器に特化した臨床研究の支援ツールの提供や、センター独自の財源を活用した医療機器の研究開発・人材育成のための助成事業を積極的に展開しています。これにより、当センターは医療機器開発の産学連携拠点として、高度な研究開発と革新的な成果を追求しています。

医療機器を用いた臨床研究支援

医療機器を用いた臨床研究を活性化するため、医療機器に特化した臨床研究の研究計画書テンプレートや医療機器開発と臨床研究に関するQ&Aを公開しています。

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先端医療機器研究開発助成事業

学内者を対象として、先進的な医療機器、革新的な医療技術の創出に向けた研究開発並びに人材育成に係る助成事業をセンター独自予算で実施しています。

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医療イノベーション創出に向けて

ニーズ・シーズ マッチングのプラットフォーム構築

医療機器の領域は幅広く、臨床現場での改良・改善を積み重ねて大きく進化します。このため、医療機器の特性に応じ、京都大学が有する研究シーズ、京大病院の臨床ニーズと臨床インフラ、産業界が持つ技術シーズなどを効果的に連動させることが、迅速な医療機器の開発において極めて重要です。

当センターの研究プロジェクトは、診断機器、治療機器、再生医療技術の開発、医療情報の利活用、人材育成などの幅広い領域にわたります。2021年3月の時点での累計研究プロジェクト数は64件に達し、医療機器の承認6件、認証4件を含む数々の実用化の成果が報告されています。また、大学発ベンチャーの起業、データベースの運用、人材育成プログラムの実施など、様々な成果が達成されています。

医療機器開発のエコシステム推進

当センターは、研究開発環境の整備を通じて産学連携の研究プロジェクトに貢献することで、医療機器に特化した研究開発を促進しています。同時に、センターの財政自立化も達成しています。また、医療機器開発に携わる人材育成を、センター独自予算による研究開発助成事業を通じて積極的に支援しています。

これら持続的な活動を通じて、当センターは医療機器開発のエコシステムを築き、医療イノベーションの創出に向けた確かな取り組みを進めています。